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ものもらい(麦粒腫と霰粒腫)


ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)
になる原因は?ストレスも関係?

麦粒腫とは、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌に感染すると発症する感染症です。
霰粒腫は、まぶたの縁のマイボーム腺がつまって炎症を起こす病気です。
体調に問題がない状態では感染の可能性は低いですが、疲労やストレスの蓄積や、睡眠不足など体調に支障をきたしている状態だと、目の腫れや痛みなどの症状を引き起こします。


ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)とは

ものもらいは、まぶたが腫れる疾患です。正式には麦粒腫と言います。 まぶたの一部が赤く腫れます。腫れた部分は、痛みやかゆみを伴うこともあります。麦粒腫の主な症状は以下となります。

ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)は人にうつらない?

ものもらいは、目の周辺が皮膚の菌に感染することが原因で発症するため、他者にうつる心配はありません。
「はやり目」などウイルス性の疾患は他者にうつりますが、ものもらいは細菌感染が原因であるため、他者に感染することはありません。


ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)の対処法・注意事項

ものもらいはストレスや睡眠不足など心身に負荷が生じているときに起こることが多いため、ものもらいができた時は、まずは日々の生活習慣を見直すようにしましょう。
また過度な飲酒や、辛いもの、甘いものなどの刺激物の摂取も、ものもらいには良くないので、控えるようにしましょう。
その他では、コンタクトレンズの装用も中止されることを推奨します。


ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)の治療法

ものもらいは点眼治療や軟膏、内服薬などの治療で、1~2週間程度で改善します。
ただし、長い間放置してしまうと治療に時間を要しますので、発症したらお早めに当院までご相談ください。

治療方法

通常の場合は、点眼治療や軟膏、内服薬などで治療を行います。
ただし、化膿を起こしている場合には、切開手術を行い排膿することもあります。

自己判断の自然治癒は危険

ものもらいは一般的に良く起きる疾患のため、自己判断で自然治癒を待ってしまう方がいますが、これは危険な判断です。
放置すると感染範囲が拡大し、症状が悪化する可能性があります。
また、いったん腫れや痛みが治まっても、細菌がまだ残っていて再発する恐れもあります。
ご自身の判断で放置せずに、一度受診して適切な処置を受けるようにしましょう。


ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)の
Q&A

麦粒腫・霰粒腫を早く
治したいのですが、切開治療を行えますか?

ものもらい(麦粒腫)の切開治療は、化膿して中に溜まった膿を排出することが目的です。
化膿していない状態で切開しても血が出るだけですので、切開は行えません。
切開排膿するタイミングの目安は、化膿が進んで中心部に黄色の膿点ができた時になります。
この状態になるまでは、点眼治療で様子を見ましょう。中には、麦粒腫・霰粒腫が自然に潰れて排膿されることもあります。

麦粒腫・霰粒腫の治療の
ための目薬は、市販のものでも問題はないですか?

市販薬でも問題ございませんが、麦粒腫はまぶたの縁・内側に細菌が感染することで発症する病気ですので、市販薬を選ぶ際には、抗菌剤が配合されたものにすると効果的です。

麦粒腫・霰粒腫の区別をご自身で行うことは難しいため、まぶたに違和感を覚えた場合や、症状が悪化している場合は、受診されることを推奨します。
化膿が進行していたら、切開して排膿することもあります。
腫れがひどくなると、切開治療が長引きますので、症状がひどくなる前に、早めに受診するようにしましょう。

麦粒腫・霰粒腫は
目を冷やすと改善されますか?

ものもらいを冷やした方が良いのは、腫れたまぶたの炎症による痛みを抑える時になります。
ただし、これはものもらいの根本的な治療ではないため、根治させるには受診した方が良いでしょう。

麦粒腫・霰粒腫は目を触ると治りが遅くなりますか?

軽く触る程度であれば、治りが遅くなることはありませんが、ものもらい(麦粒腫)は感染症の疾患のため、触ることで弱っている目や周りの皮膚に感染が拡大してしまうことがあります。
また、強く擦ると炎症が悪化し痛みが増すこともありますので、なるべく触らないように注意してください。

麦粒腫・霰粒腫をすぐに
治す方法はありますか?

ものもらい(麦粒腫)の状態によって異なるため一概には言えませんが、早期に適切な治療を行うと治りは早い傾向にあります。
逆に、ものもらい(麦粒腫)を放置してしまい、化膿が進行した状態になってしまうと治療に時間がかかることが多いため、できるだけ始めの段階で受診するのが良いでしょう。