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スマホ老眼・スマホ近視

スマホ老眼・スマホ近視とは

スマホ老眼・スマホ近視とはスマホ老眼とは、スマホの画面を近い距離で長時間見続けることで、目の筋力が衰えてピントが合わなくなる状態です。
近年では10代20代の若年層でも増えています。
また、度数の強いメガネやコンタクトで近くを見続けるのも目によくありません。
頭痛なども誘引する恐れがあります。
スマホ画面から発するブルーライトも目には良くありませんので注意しましょう。 何か不安な点がある方は、ぜひ一度ご相談ください。


スマホ老眼・スマホ近視の症状

スマホ老眼・スマホ近視の症状スマホ老眼・スマホ近視は、そのまま放置すると治らなくなる可能性がある目の病気です。
VDT症候群(IT眼症)などと同様に、1日の中で長時間ディスプレイ作業などをすることで、眼精疲労を起こした状態になります。
主なスマホ老眼・スマホ近視の症状は以下となります。

目の症状

など

その他の症状

  • めまい
  • 頭痛
  • 食欲不振
  • 吐き気や嘔吐
  • 下痢
  • 月経不順
  • 肩、首、腕、腰などの凝り、傷み、しびれ
  • 不定愁訴や神経症
  • 三叉神経痛・不快感からの眉間や額のしわ
など

スマホ老眼・スマホ近視の原因

スマホ老眼・スマホ近視の原因現代は、パソコンを使った仕事や通勤時のスマホ注視、タブレット端末を使った学習、テレビやスマホのゲーム、テレビ視聴など、日常生活の中でディスプレイを見続ける時間が増加しています。
現在はディスプレイのサイズが昔より大きくなり、液晶のバックライトやLEDによるブルーライトを長時間見続けることで、目が疲労しやすい環境となっています。

また、就寝前にスマホなどを見ることで、脳が興奮して睡眠不足となり、目の疲労が取れにくくなっている傾向もあります。
また、ディスプレイを見続けることで瞬きの回数が減り、その結果涙が蒸発しやすくなってドライアイを引き起こします。
通常、人は3秒に1回程度瞬きをしますが、パソコンやスマホを使用しているときは12秒に1回に減少しているという報告もあります。


スマホ老眼・スマホ近視の検査

スマホ老眼・スマホ近視の疑いがある方は、視力検査・眼圧検査・眼底検査等の一般検査を行います。
VDT症候群を発症している方には、次のような検査も行います。
これらの検査で異常が確認されれば、治療の提案や生活指導を行います。

  • 近くを見るときに黒眼が鼻側に寄るスピード(輻湊)
  • 遠くから近くを見たときにピントが合うか(調節)
  • 近くを見るときに自然に瞳が縮小するか(縮瞳)
  • 目を上下左右にスムーズに動かせるか(眼球運動)
  • 近見視力検査
  • 瞬きの回数(瞬き)
  • 涙の分泌量(ドライアイ)

スマホ老眼・スマホ近視の治療

点眼療法

スマホ老眼・スマホ近視は眼精疲労と似た症状のため、治療も眼精疲労と同様になります。 疲れ目や眼精疲労の特効薬はありませんが、ビタミンB製剤のサンコバや散瞳・調節麻痺薬などの点眼薬が主に使われます。

ドライアイの改善には、涙に粘性をもたせて目の表面に留まりやすくする成分であるムチンを補充するムコスタやジクアスなどを用います。
この治療は効果効能が認められています。

軽症であれば上記のようなドライアイの治療を中心に行うことで多くは改善しますが、重症の場合は、点眼薬だけでは改善されないことがあります。その際には日々の生活習慣の改善や温罨法(おんあんぽう)などを行なっていきます。
涙点プラグという涙点を塞ぐ処置もあります。

涙点プラグ

涙点プラグは、目の涙の排出口にプラグ(栓)を挿入することで、涙を目の表面に貯留させる治療法です。これにより、ドライアイによる目の表面の不快感を和らげるだけでなく、ドライアイによるコンタクトレンズ装着時のトラブルを減少させたり、目の手術に伴うドライアイを軽減することも可能です。涙点プラグは、外来で入れることができます。

生活療法

PCやスマホの使用時間を減らす

PCやスマホの使用時間を減らすパソコンやタブレット端末を使用する時は、1時間に15分は休憩を取り、作業中は意識的に瞬きを多く行うようにしましょう。
画面の位置を目線少し下あたりにしたり、室内の光がディスプレイに反射しないように工夫することも重要です。

その他では、ディスプレイは色温度を下げ、コントラストや輝度も低めに設定しましょう。
また、移動中のスマホ視聴は短くしましょう。 このように、目の負担を軽減するための生活習慣の改善が大切です。

休憩や、適度な運動を
取り入れましょう

休憩や、適度な運動を取り入れましょう適度な運動を行うと血流が改善し、スマホ老眼・スマホ近視の症状を緩和させる効果があることが報告されています。
激しい運動ではなく、ウォーキングなどゆっくりとした運動が目のリラクゼーション効果を高めます。
ウォーキング中は遠くを見ることが多いため、毛様体筋が弛緩して疲労回復の効果も期待できます。

また、心のケアも大切です。
好きな音楽を聴いたり、ぼーっと頭を休める時間を作ることも、疲労回復には役立ちます。