目のピクピクするのは疲れ？
ストレス？それとも？
目がピクピクしたり、まぶたが痙攣するのは、パソコンやスマートフォンを長時間使用していることで目に負担がかかっている可能性が考えられます。
これら症状が現れたら、一度目に休息を与えるようにしてください。
ただし、目を休めて一度治まっても、再度症状が起きる場合は、眼瞼ミオキミア、眼瞼痙攣などの疾患の可能性があります。気になる場合は受診して、症状を特定しましょう。
目がピクピクする原因
ストレス
心身にストレスや不安が多くかかると、まぶたの痙攣が引き起こされることがあります。
ただし、これは一時的なものですので、ストレス管理やリラックス法によって改善することがあります。
まぶたの神経の疾患
眼瞼痙攣とは、まぶたの運動をつかさどる神経が異常興奮を起こしている状態です。
発症すると、自律的もしくはリズミカルに瞬きをすることができなくなり、深刻な場合は目を自力で開けられなくなり、閉じたままとなります。
眼瞼痙攣の主な治療法は、ボツリヌス療法と手術治療があります。
脳の疾患
脳腫瘍などの脳の病気が原因で、目のピクピクする症状を起こすことがあります。
目のピクピク症状から
考えられる疾患
眼瞼ミオキミア
眼瞼ミオキミアとは、目の周りの筋肉である眼輪筋が自分の意思とは関係なく動いてしまう病気で、主に下まぶたでピクピクとした動きが現れます。
疲労時に症状が現れる傾向があり、痙攣と違って短時間で収まる特徴があります。
考えられる原因はストレスや刺激物、薬剤摂取などがあり、眼精疲労や寝不足の際にも一時的な症状として現れます。
治療には点眼薬を使用し、眼精疲労を改善することを目的とします。
予防策としては、目に適度な休憩をとることや、適切な睡眠の確保、血流促進のためのマッサージやホットパックなどが有効です。
眼瞼痙攣
眼瞼痙攣とは、目の周りの筋肉が収縮して、自力で目を開閉することが困難な状態を指します。ジストニアに起因する病態と言われています。
眼瞼ミオキミアにようにまぶたのピクピクするのではなく、まぶたがつぶれるように閉じてしまうことが特徴です。
主な症状としては、目にまぶしさを感じる、目が開けにくい、物にぶつかりやすいなどがあり、進行すると不随意な口の動いてしまうメージュ症候群と呼ばれる症状を発症します。
一般的な治療法はボトックス注射で、ボトックス認定医が行います。目の周りの筋肉に定量の注射を行い、痙攣を抑制します。
なお、ボトックス注射による治療は保険適応となります。
治療による副作用はほとんど見られませんが、注射量が多いと、瞬きが困難になることがあります。
VDT症候群
VDT症候群（IT眼症）とは、パソコンなどのディスプレイを使った長時間の作業により引き起こされる病気です。
発症すると、目の疲れや痛み・痙攣・乾き、肩や首のこり、慢性的な不快感、精神的な症状などが現れます。
進行すると、視力の低下や手指のしびれなどを起こすこともあります。
主な予防策としては、作業をする際に適切な姿勢を保つことや画面との距離をとること、適度な休憩を入れることなどが有効で、治療には点眼薬の使用し、症状の緩和や屈折異常の矯正が行われます。
疲労性痙攣
疲労性痙攣とは、目を使った長時間の作業や疲労により、まぶたが痙攣する症状です。
発症すると、まぶたがピクピクと動いたり視覚に不快感や違和感が生じ、痙攣により目が乾燥して一時的な視力低下などを引き起こします。 これらの症状は、適度に休息を取ることや十分に睡眠を取ることでほとんどは改善されますが、症状が持続したり悪化する場合は、ご相談ください。